色々覚悟してひとり親として子育てすることにしたつもりでしたが、分かっていたけど困ったことや大変だったことがありました。
これからひとり親になられる方はそんな事への不安や迷いがあるのではないでしょうか?
まだ幼児期(未就学児)のお子様がいらっしゃるご家庭などは特に考える事が多いと思います。
私も長女が6歳、三女が1歳の時に別居し、1年間調停で戦ってきたのでやる事満載でした(笑)
私の話など、ただの1サンプルに過ぎませんが、私なりには「意外となんとかなる」が答えでした。
男手ひとつで子育てしてきた私の経験が何かの参考になればと思います。
最大限、実家のお世話になる
急な発熱や病気
こればっかりは致し方ないですし、ひとり親だからといって何が変わるわけではないと思われるのですが、夫婦でいるのと一人でいるのとではかかる負担が違いますね。配偶者がいるときは、協力得られるなら、どちらかが保育所に迎えに行ったり病院に連れて行ったりできますし、最悪、職場が非協力的でも自身の職場を辞めることも稼ぎ口が2箇所あるとしやすいです。
全然協力を得られない旦那さんがまだまだいると聞きます。そんな旦那と過ごしてこられた女性はあらゆる対処法を既にお持ちだと思いますが、非協力的な男性はこう言う時に弱いですね!
保育所から電話は来るし、その後、仕事の段取りして早上がりできればいいですが、非協力的な会社だと帰れないので迎えに行けない。
こんな時、頼りになるのは実家のお爺ちゃん・お婆ちゃん!
息子のために動かなくても孫のためには喜んで動いてくれます。
最大限頼りましょう。
また、急な病気には頼れる病児保育を何件かピックアップはしておいてください。怪我や発熱などには重宝します。自治体によって違うかもしれませんが、登録が必要な場合もあるので役場等で確認しておくと良いです。
良好な関係を作っておく
私の場合ですが、実家とは正直そんなに仲良くなかったです(笑)
ですが、一度離婚と親権の選択をすると協力もしてくれましたし、色んなアドバイスもくれました。
なんだかんだいつまで経っても自分は子どもなんだなと実感しました。
それからというもの、お中元やお歳暮、誕生日や父の日母の日、敬老の日などは欠かさず実家に行って話をしたり孫の顔を見せにいくようになりました。
親子だからこそ、照れ臭かったりわだかまりがあったりして今すぐには難しい関係づくりかもしれません。私もそうでした。
でも、嘘でもいいから自分の子供のために自分がバカになって実家のとの関係構築をされることを強くお勧めします。
職場環境を改善
自分の仕事を改善
前述の子供の病気や、子供の行事ごとなどには極力参加したいものです。
土日祝休みの会社で有給をガンガン使えるホワイト企業にお勤めの方でしたら全く問題ありません。しかし、厚生労働省・労働基準年報によりますと68.2%の企業がいわゆるブラック企業と呼ばれています。なかなか職場で理解を示してもらうのは難しいのかもしれません。
しかし、これって見方を変えるとチャンスでもありました。
自身の仕事の仕方を変えるチャンスです。自身の仕事を誰かに振ったり、他の誰かの協力をして周りとの信頼関係を構築していけます。
自身の仕事を人に振れるようになるということはその分、自分は他の仕事を掴むチャンスも生まれます。仕事の幅が大きく変わりますし、場合によっては出世も見込めます。
その代わりですが、相当な努力が必要になります。
単純に人に仕事を振るだけでは、振られた方からすると「仕事を押し付けられた」と捉えかねません。
そうなると信頼関係を築くどころか逆に嫌われてしまいます。
相手にも自分にもwin-winの関係が生まれるよう、なんなら初めのうちは相手にギブする気持ちで接するぐらいで丁度いいかもしれません。
転職を考える
こちらはあまりお勧めしませんが必要に応じて考える事があるかもしれないので記載しておきます。
自分の時は転職ではなく職場環境を改善していく方向に舵を切ったので、今はとても恵まれた環境にいますし、新しく入ったお子さんがいる仲間にも理解ある職場になりました。
どうしても協力の得られない職場であれば転職を考えることも子供や自身のためにも良いのかもしれません。
しかし、調停中や裁判中の方は注意が必要です。
特に男性の場合ですが、調停や裁判では男性が親権を取るのはまだまだ難しいです。
環境の変化に敏感だったりしますので、収入が減るとその分マイナスとして捉えられますし、無職の期間が長いと印象はどんどん悪くなります。十分注意が必要です。
経済的には割と余裕がある⁉︎
慰謝料・養育費
しっかりもらうようにしましょう。
といっても、慰謝料や養育費の獲得って結構大変です。
私の場合ですが、パートナーの不貞行為によって離婚という流れでしたので慰謝料はマストだったのですが、この慰謝料の獲得だけでも一悶着ありました。不貞行為の場合、パートナーのみではなく間男にも請求できます。この場合、不貞行為=肉体関係があったことを証明しなければならず、かなりハードルが上がりますが、不倫の証拠集めをするときに一緒に集められると思います。
あとは裁判所に認めてもらう必要がありますので、弁護士さんの腕も問われる場面です。
養育費については、自身の収入と相手側の収入の差額によって支払われる費用が決まっていて、裁判所側は遵守してきます。相手側に弁護士が立っている場合はこれを利用して養育費を極力下げようとしてきます。ここの折り合いをつけるのも正直しんどいです。私も「そんな額で子供育てられるわけないやろ‼︎」と感情的になりそうになる場面がいくつもありました。
実際に調停離婚となり、裁判での離婚ではなかったですが、別居から離婚まで丸1年かかりましたので、最後の慰謝料と養育費の部分は「もう早く離婚したい」「もう終わらせたい」という気持ちが強く、妥協をしてしまったと少し後悔もしています。
ですが、慰謝料・養育費を勝ち取ったのは毎月の収入に大きく変化があります。
仮に子供一人につき1万円だとしても3人いれば3万円/月入ります。これは約1千万円を3%で運用した資産価値に相当します。そう考えると意外にも馬鹿にできない価値があります。
ひとり親家庭等医療助成制度
ひとり親家庭等医療費助成制度というものがあります。
各自治体によって所得制限や受けられる制度の上限があるかもしれないので役所での確認が必要ですがこれを申請し、取得すると、子供の医療費だけでなくひとり親の医療費もゼロになります。
子供は特に幼児期ですが保育所等で風邪や流行病をもらってきる事が多いです。
自身も歯医者などの医療費も無料になります。これは結構助かるので申請しましょう。
私の住んでいる自治体の話ですが、少し面倒なのは自動的に無料になるのではなく、病院の領収書を必ず取っておいて、後ほど役所へ還付の申請に行き、後日指定口座に振り込まれるという仕組みでしたので申請に一手間かかってしまいます。
児童扶養手当
言葉が似ていて間違いやすいのですが子供1人につき貰える「児童手当」とは別にひとり親世帯に貰える「児童扶養手当」があります。
こちらは自身の所得によって支払われる額が異なってきますし、児童手当と違って一人につき○○円ではなく、子の人数に加算される形になっています。
寡婦(寡夫)控除・ひとり親控除
こちらは貰えるお金ではなく、「控除」つまり税金を優遇できる制度です。
年収500万円以下の世帯であれば利用できる所得控除になりますので、ぜひ活用しまししょう。
まとめ
いかがでしょうか?
経済的には正直そこまでの心配はいらないように思いますし実際そこまで困ったことはなかったです。同然、派手な生活が送れるわけではないですし、収支のバランスは良く考えなければなりませんが、制度は十分に活用できるものがあります。
上手に活用してみてください。
ただ、仕事やプライベートな時間はかなり気配りが必要になってきます。
なかなか自身の時間が取れなくなりますし、やはり子供最優先になります。男性であれば今までのようにはいかないでしょう。職場にも協力をいただく場面もできてますし、職種によっては時間の作りにくい職種もあると思います。
自身を見つめ直す良いきっかけかもしれませんが十分に考慮する必要があるのは確かです。
自治体によってはもっと活用できる手法もあると思いますので、ホームページ等で確認されてみると良いと思います。
運も良かったと思いますが、私は3人引き取って本当に良かったとかんじていますし、何より子供が日々の活力であることは間違いないです。
これを見て下さっている皆さんにとって良い選択の一助になれたらと思います。
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